打ち合わせ時の音漏れの問題などから、天井までの間仕切りを新設したいという希望を持つ企業の方々は多くいらっしゃいます。
しかし、いざ設置を決意しても、消防法や照明器具の問題から頓挫してしまうケースが少なくありません。
そこで、天井までのハイパーティション設置に当たっての注意点を一覧でまとめました。
目次
天井までの間仕切り設置の注意点
天井までのパーティション設置時のチェックは、5つのポイントからなります。
1.天井についた設備の位置関係
天井までの壁を設置するので、天井に備えつけてある照明やエアコン、消防関係の機器などの位置を確認する必要があります。
それらの機器と、ぶつからないようなレイアウトを検討すべきです。
また、仕切った部屋には照明がなく(設置できず)暗くなってしまったというケースや空調が無くて困る、といったことを回避できるようにしましょう。
ランマオープンタイプであればぶつかった部分は天井レールをカットしたりすることで対応も可能です。
2.ランマ部分を閉じる時
ランマ部分を閉じて天井まで塞いでしまう場合は個室とみなされるため、消防法により煙感知器、スプリンクラー、誘導灯、点検口、非常用スピーカーなどの防災設備の設置が必要な場合があります。
機器の設置費用が別途かかってきますので、工事の見積りに加えておく必要があります。
また、設置に際しては最寄りの消防署の予防課へ「パーティション施工の届け出」を出す必要がある場合もありますので計画的な進行が求められます。
3.間仕切りを不燃タイプにする必要性
高層ビルの場合は消防署からの指導により、間仕切りを不燃タイプにする必要があります。
アルミパーティションはコスト的なメリットが大きいですが、
内部素材にペーパーハニカムが使われている場合には使用ができないということがあります。
その際には、不燃タイプのアルミパーティションを使用する必要があります。
4.ビルオーナーや管理会社に施工許可をもらう
ハイパーティションは天井までの間仕切りであるため、天井や床にビスやアンカーを打って固定させる必要があります。
そのため、穴を開けるような施工が可能かどうかを事前に管理会社などに確認し、許可を得ておく必要があります。
5.施工可能な日時を確認
間仕切りの施工は現場の状況に合わせて柱やパネルをカットしながら施工をしていく必要があります。
騒音を伴いますので、平日業務時間内に作業が可能かどうかを確認する必要があります。
難しい場合には、土日休日に作業予定を立てる必要があるでしょう。
また、隣接する企業などへ事前に挨拶をしておくとトラブル防止につながります。
天井までのパーティションの種類
天井までの間仕切りを設置すると決断した場合にはある程度種類を把握しておくとよいでしょう。
1.オープンタイプ
オープンの間仕切りというのは、ランマ(欄間)を閉じずに空けておくタイプです。
これは、壁の上端から天井まで、数十センチの空間をあけた状態になります。メリットとしては天井付近で空間がつながっている状態なので、多少の空調共有効果が見込めます。圧迫感を和らげる効果もあります。
2.クローズタイプ
ランマ(欄間)を完全に閉じてしまうタイプの間仕切りです。
ランマ窓(開閉ができる)というものもあり、使用用途によって開閉できるので利便性が高いです。音漏れが軽減されるので、秘匿性を保つことが可能なうえに集中力を高める効果が期待されます。役員室、会議室などで用いると有効でしょう。
まとめ
パーティションはオフィスデザインする際に大変便利なものです。社員の行動動線を考えて設置することでオフィスレイアウトをオリジナリティのあるものにすることができます。オフィスハンズでは、オフィスのパーティション設置を多数施工しておりますので、ご不明点等あればお気軽にご相談ください。